子供が野球で肘が痛いと悩んでいませんか?
また言わなくても少し投げ方が変わっていたり、違和感などはありませんか?
もしそうであればすでに野球肘の可能性があります。
少しでも違和感がありましたら、子供に聞いてみたり相談に乗ってあげてください。
また現在進行形で野球肘に悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。
~経験談~ 私自身も野球肘で悩まされた一人です。 小学校1年生から野球を習い始め、高校3年生まで毎日野球漬けの生活でした。 小学校5年生からピッチャーになり、毎試合7回完投していました。 このころは少し痛いかなぁぐらいで、日にちをおけば痛みも消えていたので、筋肉痛かなと思って放置していました。 その後高校は甲子園を狙える学校に入部しましたが、1年の時に肘の手術を行い、1年間を棒にしてしまいました。 2年生になってから、もちろんピッチャーではなくセンターに変更。 私の野球人生はずっと野球肘に悩ませられた人生でした。 《余談》 私の野球人生は野球肘に加え、『イップス』にも悩まされました。 |
野球肘というのは、今後の野球人生にも大きくかかわる問題です。
少し痛いかな?と思ったらすぐに適切な対応が必要です。
お子様が少しでも痛いかなと言ってる場合はぜひすぐに対処をお考え下さい。

1. 野球肘になった原因
野球肘とは、投球動作によって起こる肘の障害すべてをいいます。
肘が痛くなった原因として以下のことが挙げられます。
1-1. 小学生という発達期でのオーバーワーク
発達期にピッチャーとして1日に200球以上を毎週投げていた時期もありました。
投球フォームなども問題点の前にまず投球数が多すぎ、負担をかけすぎた。
もちろん試合以外にも毎日練習があり、キャッチボール、練習などで投げるのは当たり前なので、オーバーワークすぎたのが原因と考えられる。
※オーバーワークとは・・
練習、トレーニングなどのやりすぎで、疲労回復が間に合わず、蓄積されてしまう現象のことをいいます。
1-2. すべてにおいて全力投球
少年野球では力を抜くということをまだ知りません。
ピッチャーをしているときは少しでも速い球を投げたい一心で常に全力投球をしていました。
またキャッチボール、塁間練習などでも全力で投げていました。
大人になってからでも全力投球を20球でも投げればどこかしら痛くなりますよね・・
今思うと、スローボールなどをおりまぜ、肘に負担が少ない投球をすればよかったと思いますが、実際子供頃はそんなことも考えられませんでした。
周りにしっかりとした指導者がやはり必要かなと思いますね(笑)
私が通っていた少年野球チームは地域の少年団で、監督、コーチももちろんボランティアなので、専門的な知識はおそらくなかったのかなと思います(^-^;
1-3. 投球フォームがバラバラ
投球フォームに関して、小学校のうちは多少のバラつきはもちろんしょうがないことかと思います。
ですが、上記でもお話したように常に全力投球をするため、疲れてくると投球フォームはバラバラ。
また少しでも速い球を投げたいので、肩、肘など腕の力で何とかしようと思ってしまいます。
小学生の頃はカラダ全身の力を使って投げるのではなく、どうしても腕だけで投げてしまいがちです。
その結果、肘が痛くなると、今度はその肘をかばうように無意識に肩に負担をかけた投げ方に変えてしまいます。
そうなると私の陥った、肘→肩→肘の痛みのサイクルが始まってしまいます。
やはりコーチ、保護者などによる的確な指導がここでも求められます。
2. 野球肘になってから・・
肘が痛くなってからまずした行動は投球をやめること。
近所の接骨院に通院し、1か月投球なしですごしました。
その間の練習試合、公式戦は反対の腕で投げるようにしました(少年野球のころです)
1か月の休養で肘の痛みはほぼ無くなり、少しづつ投球するようにしていきました。
しかし全力投球するたびに肘に痛みが出るようになり、全力でボールを投げることが怖く、できなくなってしました。
痛みは筋肉痛のような痛みではなく、骨、関節が削られるような痛みです。
投げるたびに痛みが走るといった感じです。
全力で投げられないというストレスも溜まります。
またバッティング練習の際もボールがバットに当たる場所によっては肘に響き、痛みを感じることもありました。
ですので、内角の球を打つのが怖くなってしまい、手を出さないようになりました。
実際、真ん中~外角の球を狙ってセンターからレフト方向への打球が多くなっていきました。
(※左投左打です)
バッティングに関してはいい方向にいったかなと思っています。
元々足が速いほうだったので、なるべく左方向に打つことを意識していました。
レフト前方向に打てば内野がとってもほぼ内野安打にできるからです。
その点は功を奏した感じです(笑)
それから中学、高校と最終的には1番センターを勝ち取りました。
高校1年生で入学してすぐに高校の監督に相談したところ、手術を勧められ、痛みがなくなるのであればと考え、結果手術をしました。
半年間は投球禁止。肘には専用のサポーターを常につけてる状態です。
練習の際はボール拾い、草むしり、スコアラーなどの裏仕事に徹しました。
その間、復帰してから遅れをとらないよう下半身の筋トレ、腹筋、背筋、走り込みをしていました。
半年後・・
徐々にボールをもって少しづつ投球をしていきました。
少しずつ投げる距離を伸ばしていき、塁間、遠投と投げられるようにはなり、通常練習に参加できるようなりました(^O^)/
ですが、ここで油断せず、ゴムを使ったインナーマッスルを鍛えるリハビリも始めていきました。
高校時代はこの努力も認められ、主将も務めることができ、充実な野球人生を送ることができました。
痛みに関しては、ピーク時ほどは出ませんでした。
ですが、結局は全力投球をすることはできませんでした。
ですが、高校時代野球を続けることはできました。
かなり悩みましたが、結果的に手術をするという選択をしてよかったと思っています。
3. 野球肘との向き合い
ケアとしては接骨院の先生に言われたとおりに練習後のアイシング、お風呂でのマッサージは必ず行うようにしました。
また中学校、高校時代はウォーミングアップを念入りに行い、カラダを温めた状態でキャッチボール練習に入るようにしていました。
またクールダウンも人より念入りに行う。
あとはストレッチに注力していました。
肩甲骨を中心、また下半身のストレッチも念入りに行い、柔軟性を高めるようにしました。
投球フォームもより肩、肘に負担をかけないように指導してもらい自分に合った投球フォームに変更していきました。
※詳しい専門的な見解は『野球肘 治療法』でググってみてください。
また投球することにハンデをもってしまったことに落ち込むのではなく、違う部分で周りのライバルに勝とうという考え方に変えました。
もともと足が速いほうだったので、自主練の際はベースランニング、盗塁の練習に多くの時間を費やしました。
0.1秒でも速く塁間を走れるようになるため、リードの歩数、ベースの回る際の角度など念入りに調べ、最短距離でベースにたどり着く走り方を研究していきました。
そのおかげで、打順1番を勝ち取りました。
このように私は《野球は投げるだけが全てではない》という考えに変更することで、野球というスポーツを楽しむことができました。
いま現時点で悩んでいる方は焦らず、治療に専念することをオススメします。
ただその間休むのではなく、できるトレーニングをする。
投球するのをやめているからこそできるトレーニングもあります。
落ち込んでいては何も始まりません。
ぜひ自分に合った解決法をみつけポジティブに向き合ってほしいと思います。

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