
・高卒出身者の年収はどれくらい?
・大卒と比べるとどんな感じ?
・高卒でも年収は上げられる?
と疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事となっています。
ジタン(@Imry222)
記事の前半では「大卒の年収と比較しつつ高卒の年収」を解説し、後半では「高卒でも年収が高い業界」を紹介しつつ、「高収入を得るための方法」もあわせて解説していきます。
本記事を最後まで読んで頂ければ、高卒出身での平均年収・生涯年収の概要を把握でき、どう行動していけば年収を上げていけるのかを理解できた状態となります。
ぜひ参考にしてみてください。
高卒と大卒の年収徹底比較
では早速高卒と大卒の年収を徹底比較していきます。
1. 高卒と大卒の初年度年収
まず初年度の年収を比較しておきましょう。
下記は厚生労働省の調査結果をもとに解説していきます。
男性の初年度年収
高卒 | 大卒 |
168万円 | 212万円 |
女性の初年度年収
高卒 | 大卒 |
164万円 | 206万円 |
男女ともに一年目から約40万円ほども差が出ていることが分かります。
では今後、年をとるにつれて高卒と大卒の年収はどのようになっていくのでしょう。
2. 高卒と大卒の平均年収
まずはこちらをご覧ください。
下記は厚生労働省の調査結果をもとに解説していきます。
男性の年代別年収
年齢 | 高卒 | 大卒 |
~19歳 | 182万円 | ー |
20~24歳 | 204万円 | 229万円 |
25~29歳 | 233万円 | 266万円 |
30~34歳 | 258万円 | 313万円 |
35~39歳 | 285万円 | 365万円 |
40~44歳 | 311万円 | 416万円 |
45~49歳 | 333万円 | 461万円 |
50~54歳 | 345万円 | 526万円 |
55~59歳 | 353万円 | 516万円 |
60~64歳 | 268万円 | 378万円 |
65~69歳 | 238万円 | 354万円 |
女性の年代別年収
年齢 | 高卒 | 大卒 |
~19歳 | 174万円 | ー |
20~24歳 | 189万円 | 226万円 |
25~29歳 | 201万円 | 249万円 |
30~34歳 | 206万円 | 275万円 |
35~39歳 | 216万円 | 298万円 |
40~44歳 | 221万円 | 320万円 |
45~49歳 | 234万円 | 340万円 |
50~54歳 | 233万円 | 382万円 |
55~59歳 | 234万円 | 381万円 |
60~64歳 | 206万円 | 307万円 |
65~69歳 | 195万円 | 335万円 |
男性の場合、70歳までの大卒平均年収391万円に対して高卒は295万円。
女性の場合は、大卒平均年収288万円に対して高卒は218万円といずれも大卒より低いことが分かります。
男性は約100万円、女性の場合約70万円も差が出るかたちとなっています。
高卒年収のピークは男性55~59歳の353万円、女性では55~59歳の234万円。
日本ではいまだに年功序列の風習が根付いてる・・ということが分かりますよね。
3. 高卒と大卒の生涯年収
では、生涯年収ではどれほど差が出るのかも見ていきましょう。
男性の生涯賃金
高卒 | 大卒 |
2億1,280万円 | 2億6,910万円 |
※高卒後即就職、転職はあるが職を離れる期間なし
(60歳まで)
生涯賃金として約5,500万円ほど差が生じる計算となります。
高卒の方が4年長く働いているはずなんですがね。
女性の生涯賃金
高卒 | 大卒 |
1億5,230万円 | 2億1,730万円 |
※高卒後即就職、転職はあるが職を離れる期間なし
(60歳まで)
女性の場合約6,500万円の差が出るという結果。
男女ともに60歳までフルタイムの正社員として勤務したデータとなっており、仮に休職、パートになったりと働き方が変われば数字も変動します。
とはいえ、生涯年収でみれば高卒と大卒では大きく差が出てしまうのがお分かり頂けたかと思います。
結論:
残念ながら日本では『学歴社会』の風習がいまだ強いということです。
では、高卒出身者はどうすれば年収を上げることができるのでしょうか?
下記では高卒でも年収を上げる方法を解説していきます!
高卒年収が高い業界を解説
まずは、高卒出身の中で年収が高い業界を紹介します。
下記も厚生労働省の調査結果ともとにしています
高卒業界別の初年度年収
順位 | 職業 | 年収 |
1位 | 建設業 | 176万円 |
2位 | 情報通信業 | 171万円 |
3位 | 卸売業・小売業 | 168.4万円 |
4位 | 教育・学習支援業 | 168.1万円 |
5位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 167.8万円 |
高卒出身者で就職率が高い『建設業』が初年度年収が一番高い結果となっています。
いわゆる『鳶職』も含まれます。
建設業はスキル、経験で年収が上がっていくので、10代のうちから就職することには大きなメリットがありますよね。
2位の『情報通信業』ですが、かなり広い範囲のくくりとなっていますね。
情報通信業とは・・
電気通信業、民間放送業、情報処理・提供サービス
インターネット、新聞業、映像・音声サービス・・
また個人事業主ではありますが、『Youtuber』なども情報通信業と言えます。
繰り返しになりますが、初年度年収は大卒と比べ約40万ほどの差があります。
業界によってはさほど大きな差が出るということはなさそうですね。
ではどうやって高卒出身者が今後年収を上げていけばいいのか?
下記では『高卒でも年収を上げる方法』を解説していきますね。
高卒でも年収をあげる方法
高卒でも高年収を得ている方は多く存在しますね。
ただ普通に社会人生活を送っていて勝手に高収入になるということは厳しいのが現実。
下記で紹介する3つの重要なポイントを1つでも意識してみてください。
専門スキル・知識をみにつける
高卒でも年収を上げる方法として最も大事なことは「専門スキル・知識をみにつける」ということ。
世の中には必要とされているスキル・知識は数多く存在します。
・WEBエンジニア ・プログラマー
・コピーライター ・動画制作
・経理知識 ・英会話
誰でも取得できるスキル、資格では持っていて当たり前という感じなのであまり意味はありません。
希少価値の高いスキルを持っていればどこの業界にいっても「代えのきかない存在」となることができるので年収は上がる可能性は高いという訳です。
いまの会社でDX化を目指すということで、エンジニア採用に乗り出しました。
入社した方は高卒出身ですが、25歳年収500万円です。

企業に必要とされるスキルを持っていればここまで優遇されるんです。
体力で勝負する
高卒でも年収を上げる方法2つめは「体力で勝負する」ことです。
簡単にいってしまえば肉体労働。
例として挙げられるのが「建設業」です。
ビルメンテナンス、現場作業員、施工管理など建設に携わる業界はやはり体力勝負。
とはいえ、技術、経験が年収に直結していくので年収500万円以上も目指せる業界です。
転職を視野に経験を積む
高卒でも年収を上げる方法最後は「転職を視野に経験を積む」ということ。
いまは終身雇用は崩壊しつつあり、会社が定年まで面倒を見てくれるという保証はありません。
ですので、将来転職することもあると考えられます。
繰り返しになりますが、高卒出身者の転職で最も有利に持ち込めるのが「スキルと経験」です。
例えば2、3年ベンチャー企業などで「スキル・経験」を手に入れ、その後同業界の中小、大手企業への転職を目指す。
営業スキル、専門スキル、知識をみにつけている人材は、企業は業界経験者は即戦力としてほしい人材といえます。
まとめると、目先の収入だけにとらわれるのではなく、将来を見据えてスキル・経験を積んでおくことが高収入への近道ということです。
また高卒出身者が高収入・勝ち組を目指す方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
気になる方はこちらも参考にしてみてください。
まとめ
本記事では高卒出身者の年収について詳しく解説してきました。
大卒と比較し、高卒の平均年収は男性の場合約100万円、女性の場合は約70万円も差が出ていることが分かりました。
また生涯年収に関しては5,500~6,500万円ほどの差が生じているということ。
みて分かる通り、「学歴社会」の日本はいまだに存在するということです。
ですが、本記事では高卒でも年収を上げる方法を紹介しました。
1.専門スキル・知識をみにつける
2.体力で勝負する
3.転職を視野に経験を積む
本記事が、将来を見据え「いまどうすべきか」を考えるきっかけになって頂ければ幸いです。
それでは今回はこれで失礼します。