
この度引っ越しを考えています。
不動産会社がたくさんありすぎて、迷っています。
どう選べばいいのでしょうか?
教えてください。

こういった悩みにお答えします。
こんにちは。いまりゆです。
今は転職しましたが、以前までは賃貸不動産会社で営業マンとして働いていました。
不動産選びで迷っている方に仕組みについてもまとめていきますね。
正直なところ不動産会社ってイメージよくありませんよね(笑)?
私もそう思います。
『怪しい』『嘘をつかれそう』『騙されそう』などといったイメージです。
自分で働いておきながら言うのもなんですが、よくないです(笑)
不動産会社同士でよく物件の空き情報の確認などをするのですが、3割ぐらいは電話の対応が正直めちゃめちゃ悪いです(笑)
『あなた社会人ですよね?』と言いたくなるくらい・・
しかし、もちろん不動産業界全てがこういった人ばかりではありませんので、安心してください(笑)
一部のひとが時代の流れにそっていない働き方をしているだけです。
今回はそんな不動産会社を選ぶことにポイントを絞ってまとめていきますね。
1. 不動産会社の『仲介手数料無料』に要注意!
不動産会社に支払う費用として『仲介手数料』があります。
〇 仲介手数料とは・・・
借りたいと思う借主が部屋を紹介してくれてありがとうという手数料を不動産会社に払う費用のことをいいます。
不動産会社はオーナーさんに借りたいというお客さんを紹介し、オーナーさんの代わりに契約まで手続きするようになります。
この仲介手数料は上限が法律で決められています。
上限は『家賃1か月分+消費税』となります。
例えば家賃5万円の場合は最大55,000円です。
それ以上、払うことは絶対にありませんので、ご安心ください。
ここで、『仲介手数料半額!』『仲介手数料無料!』といった不動産会社が出てきます。
この時点で『ラッキー』とは思いますが少し怪しいと感じますよね(笑)

仲介手数料無料の不動産会社はどうやって利益を出しているのですか?
ただのサービスですか?

そう思いますよね(笑)
しかしちゃんと利益を出しています。
賃貸を専門とした不動産会社の基本的な収益はこの仲介手数料で成り立っています。
ではなぜ半額、また無料にできるのでしょうか?
説明していきますね。
不動産会社は仲介手数料とは別にオーナーさん(または部屋を管理している会社)から紹介料をもらえる場合があります。
例えば部屋を紹介した場合は、家賃1か月分お礼として不動産会社にオーナーさんが謝礼金を払う場合もあります。
※2か月分出してくれる場合もあります。
不動産業界でAD100%といった言い方があります。
AD100%の場合はオーナーさんから家賃1か月分紹介料としてもらえます。
AD200%の場合は2か月分です。
例えば家賃5万円、仲介手数料1か月、AD100%の場合・・
・仲介手数料・・55,000円
・オーナーさんより謝礼金・・50,000円
合計105,000円の利益が不動産会社に発生します。
そういった物件の場合は仲介手数料を半額、また無料にしても不動産会社としては利益を出すことができます。
例えば家賃5万円、仲介手数料半額、AD200%の場合・・
・仲介手数料・・27,500円
・オーナーさんより謝礼金・・100,000円
合計127,500円の利益が不動産会社に発生します
この場合、仲介手数料を半額にしても、不動産会社の利益は先ほどに比べて上がっているのがわかりますよね?
ですので、仲介手数料が半額、また無料だからといって怪しいという訳ではありません。
不動産会社が利益を少し減らして他社と差別化するために行っていることが多いです。
ですが!!
〇 ここで注意点!
このオーナーさんから紹介料が出ている物件ですが、なかなか入居者がいない物件が多いということです。
入居したいという声が多い人気物件に、オーナーさんがわざわざ謝礼金を出す必要はありませんよね?
なにかしらの理由で入居者がいないということも予想されます。
築年数、立地、隣人トラブル、事故物件・・
様々な理由が考えられます。
ですので、仲介手数料が割引になっているところは注意する必要があります。
ただ、これが全てではありません。
例えば気に入った部屋が仲介不動産会社が管理している部屋であれば、別の会社が入らないので仲介手数料は不要となります。
2. 不動産会社の紹介できる部屋はほぼ同数です
よく『どこの不動産会社が一番紹介できる物件が多いですか?』という質問があります。
答えはどこもほぼ一緒です。
不動産会社には専用の物件検索サイトがあります。
《atbb》《レインズ》というサイトです。
もちろん一般のひとは見ることができませんが、登録した不動産会社であれば見ることができ、紹介できます。
今は昔と違ってネット社会です。
オーナーさんも自分の物件を紹介してほしいと思うのは当たり前で、サイトに物件を登録します。
そうすればどこの不動産会社も紹介できてしまうのです。
大げさな話、北海道の不動産会社が沖縄の物件を紹介することだってできるということです。
まれに『atbb』『レインズ』どちらかしか登録してない不動産会社もあります。
その場合は初回できる物件が減ってしまいますね。
※ただまれに専売物件といって紹介できる不動産会社が限られている場合もあります。
ですので、まず最初に不動産会社に行くのではなく、一般のひとが見れる物件検索サイトで絞ってから行くのがおすすめです。

紹介できる物件数はどこも変わらないんですね。
それでは大手不動産会社と地域密着の昔から古い不動産会社はどちらがいいのでしょうか?

よくある質問ですよね。
それぞれメリット、デメリットがあります。
まとめていきますね。
まずメリットとして上記でも記載したように、不動産会社専用の物件検索サイトに登録してあるため、取り扱える物件数が多いということです。
また各駅にあるため、探せる範囲が広がります。その各駅の情報も詳しいことが多いのでメリットと言えます。
もうひとつメリットとして、初期費用をクレジットカード払いできる可能性があること。
契約の際の初期費用は現金一括というのが、不動産会社ではいまだに多いなか、大手会社は柔軟に対応できるようになってきました。
クレジット払いができれば、初期費用を抑え、さらにポイントも貯めることができますよね。
もちろん物件によってはできない場合もありますので、確認が必要になります。
デメリットとして挙げられるのが、家賃の値下げ交渉が難しいところです。
様々な物件を紹介できるのですが、その分オーナーさんとの関係が浅い場合が多く、交渉には不利となっていまいます。
大手会社に行った場合はなるべく、経験が長そうな担当についてもらうことで、カバーできますね(笑)
簡単に言ってしまえば大手不動産会社の逆になります。
メリットは地域密着で長年やってきているため、特定の地域のオーナーさんとも長年の付き合いの場合が多いです。
ですので、家賃の交渉などが口がききやすい可能性が高いです。
ただ、オーナーさんと長年の付き合いのため、入居者の審査も厳しくなる場合もあります。
オーナーさんに迷惑が掛かりそうだなと思われてしまった場合、その時点で断られる場合もあります。
もうひとつメリットとして挙げられるのが、掘り出し物件です。
正直今はほとんど聞きませんが、まれに掘り出し物件をもっている場合もあります。
可能性としては低いですが(笑)
3. 最終判断は不動産会社の担当営業マン
不動産会社については今まで述べてきましたが、では最終判断はどこですればいいのか。
それはやはり担当営業マンです。
担当営業マンが誠実に対応してくれているかどうかは一番のポイントです。
正直、不愛想で、本当にやる気あるの?と思う営業マンもいます。
また上っ面だけの対応、知識がない、形式で仕事をしているなどといった営業マンはザラにいます。
人間ですから(笑)
自分に合う、合わないをじっかり見極め、本当に任せて大丈夫というという営業マンから契約してもらう方がこちらとしても気持ちがいいです。
もちろん入居後、何かあったときに、相談もできます。
部屋を提案してもらうとき、見学に行く車中などの対応で判断できます。
いろいろ話をするほうが本音を引き出せますよ(笑)
不愛想で本当に営業マン?というひとの場合は、それを許している会社にも問題ありです。
教育がされていないということです。
ぜひ部屋、初期費用の金額だけではなく、担当営業マンの対応もチェックするようにしてください。
〇 営業マンを見極めるポイント
・その地域のことをしっかり把握しているか
・丁寧な対応、迅速な対応をしてくれるか
・経験豊富か
・知識もあるかどうか
私自身気をつけていたことは、身だしなみ、口臭ですね(笑)
身だしなみはもちろんですが、口臭が臭いひとは一瞬にしてこの人だめだと私はなってしまいます。
わたしだけですかね(笑)
あとはしっかり、その地域のことを把握しているかどうかです。
治安、ゴミの出し方、周辺環境、坂道の場所、裏道などしっかり熟知している人は信用しやすいです。
また不動産に関しての知識は当然ですね。
この知識に関しては経験が長いひとであれば自然身に付くので、若い営業マンの方で知識が薄いひとがたまにいますので、注意してください。
またこちらの質問に対して濁さず、しっかり答えてくれるかどうかも重要になります。
✅ 入居後のトラブルを防ぐために必要な確認事項
〇 前の住民は何年住んでいたのか
→1年未満で退去などの場合は何かトラブルがあった可能性が考えられますよね。
逆に10年住んでいたとなると住み心地がよかったのかなと思います。
〇 以前近隣住民とのトラブルがあったかどうか
→あれば少し考えたほうがいいですね。
〇 近隣住民の家族構成
→ワンルームなどの場合はほとんどが単身者だと思いますが、まれに二人で住んでいる、2K以上だと子供がいる可能性も考えられます。
不動産やさんはもちろん個人情報の関係上全ては答えられませんが、ざっくりは教えてくれるところもありますので、質問してみてもいいです。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
数多くある不動産会社から1つ選ぶのは難しいですよ(笑)
ですが、上記で述べたように注意して絞っていけば、自分に合った1社を見つけることができます。
✅ まとめ
1. 仲介手数料無料に注意
2. 紹介できる物件数はほぼ変わらない
3. 最終判断は担当営業マン
部屋を決めるまでには最低2~3社に相談することがオススメです。
同じ物件を紹介してもらう場合もあると思いますが、初期費用の金額が違ったり、担当営業マンも違います。
ただあまり多く行き過ぎてしまうと分からなくなってしまうので、5社までがオススメです。
上記のことに注意して頂き、自分の合った不動産会社、部屋が見つかるよう願っております。
それでは今回、これで失礼します・・
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