毎日の接客が疲れる・・
クレーム対応が怖いし、本当に辛い・・
自分は接客業に向いているのだろうか・・
こんな悩みをもっている方は多いのではないでしょうか。
こういった悩みの積み重ねで知らないうちに過度なストレスがたまっていきます。
ストレスが溜まれば、仕事への意欲も失われ、プライベートも気持ちよく過ごすことができなくなっていくのです。
では、そんなストレスから解放されるにはどうすればいいのか。
本記事では、接客業にやりがいを見出せなくなった時のとるべき行動を紹介しています。
ぜひ参考にして頂き、ストレスから解放されてください。

実際、過去の私もそうでした。
10年間接客業をしてきましたが、クレーム対応や変な客の対応でストレスをため込んでいました。
接客業をしたくなくなる原因とは
接客業に携わっている人の多くが抱える悩み。
具体的に「接客業をしたくない」というところまでいってしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。
・嫌いな客、苦手な客の対応
・クレーム対応
・混雑時の対応がしんどい
・不規則な勤務形態
・労働時間が長い
・収入が低い
以上が接客業がイヤになる大きな原因でしょう。

実際、私もそうでした。特に労働時間、収入の低さ・・
あなたはどうですか?
おそらく同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。
嫌いな客、苦手な客の対応
フレンドリーに気の合うお客さんだけならいいですが、苦手な常連さんもいますよね。
でも当然ながらそういったお客さんにも笑顔で接客しなければいけない・・
この作り笑顔が私はストレスになっていきました。
「なんで気の合わない人に合わせなければいけないのだろう・・」
「愛想笑いが疲れた・・」
長年勤務していると、そんな風に感じてきます。
クレーム対応
理不尽なクレーム対応もあります。
自分のミスから起こってしまったクレームなら素直に謝ることはできますが、そうでない場合もあります。
「大変申し訳ございません」と言いつつ、『なんで謝らなきゃいけないんだよ』と思うことも多々・・
いまだに《お客様=神様》みたいな考えあるのもどうかと思うし。
ただこういったクレーム対応も、怖さも感じ、確実にストレスになっていってしまいます。
混雑時の対応がしんどい
土日祝日の忙しさはハンパないですよね。
休憩も17時頃によっと取れるなんてこともザラにありました。
レジで渋滞、レジから脱出すれば、すぐにお客さんにつかまって接客が始まる。
また別のお客さんから声を掛けられてパニック・・
「おせぇーよ」なんて言われることもあります。

「水分ぐらい取らしてくれー」って思います。
売れることはうれしいですが、毎週この状態は正直しんどくなります。
「今日は売上はいいから空いてくれ」って思ってしまうこともあります。
不規則な勤務形態
接客業だと基本的に土日祝日は休めませんよね。
世間的には大型連休、GWや夏季休暇、年末年始など・・
世間に合わせて大型連休を取りたいと思ったことはありませんか?
私は毎回思っていました。
「年末年始ぐらい家でゆっくりしたい・・」
なんで自分は働いているんだろう。
世間は休みなのに・・
7連休、8連休取れたらどんなに幸せだろう・・って思いながら接客をしていました。

飛び休も嫌でしたね。
1日出勤したらまた休み。
連休にしてくれよ・・
アルバイトの出勤に合わせて社員のシフトが決まる流れだったので、かなり不規則な勤務形態でした。
労働時間が長い
労働時間が長いのも接客業のあるあるですよね。
ざっくりですが、私の場合は9時~23時。
1時間休憩の13時間勤務ですね。
もちろんサービス残業です。
営業時間は11時~21時なので時間外勤務もあるはずですが当然サービス残業です。
関連記事:
【脱】接客業のサービス残業!残業時間を激減させる6つ方法とは!?
収入が低い
接客業がしたくなくなる原因の最後は「収入の低さ」です。
こんなに長時間働いて・・こんなに忙しくて・・こんなに仕事しているのに・・
手取り20万もいかないの??
接客業の年収の低さはずば抜けています。
その事実を知って「接客業はもうしたくない・・」と思いました。
関連記事:
【年収低すぎっ】小売業で年収が低い!とお悩みの方へ脱却方法を解説
いかがでしょうか?
あなたはいくつ該当しましたでしょうか?
同じように悩んでいるのであれば、ぜひ最後までお読み頂ければと思います。
接客業をしたくなくなる人の特徴
では、【接客業】が合っていない人とはどんな人でしょうか。
私の周りで接客業から去っていった人達のことも考え以下のような人が考えられます。
すぐ考え込んでしまう
何か言われるとすぐに考え込んでしまう人です。
お客さんから、また店長から、同僚からもそうです。
何か言われるとすぐに考えこんでしまう人は接客業には向いていません。
接客業では臨機応変な対応、気持ちの切り替えなどが大切です。

「なんで買ってくれなかったのだろう・・」
「店長に怒られた。どうしよう・・」
なんて考え込んでしまう時間はありません。
切り替えて次のお客さんに買ってもらう努力をしていかなくてはなりません。
もちろん、反省も大事ですが、反省ばっかりしている人から商品は売れますでしょうか?
明るく、気さくで接客を楽しんでいるような笑顔の店員さんから商品は買いたくありませんか?
マイナス思考
マイナス思考の人も接客業には合っていないといれるでしょう。
「考え込んでしまう人」と似た内容ですが、商品を売ることにネガティブになりがちです。
「本当にこの商品はお客さんにとってプラスになるのだろうか?」
「お客さんに押し売りになってしまっていないだろうか?」
など様々な考えがでてきてしまいがちです。

私も、この商品はお客さんにとって本当におすすめできるのだろうか?と考えながらも接客しているときもありました。
コミュニケーションが苦手
お客さんだけではなく、上司、同僚、友人などとのコミュニケーションが苦手な人はやはり接客業には向いていないでしょう。
いくらまじめで、人柄よし、優しいひとでも、長年付き合えば分かることですが、コミュ障は接客業などの初対面でのイメージはよくありません。
初対面から相手の考えを理解し、言葉遣いなども相手に合わせ、懐に入らなくては接客業はうまくいかないですよね。
元々人と話すことが好きではない
接客業云々、元々人と話すことが好きではないひとも中にはいるでしょう。
洋服、オシャレが好きだけでアパレル店員になったり、スポーツが好きだからスポーツショップ店員になったり・・
実際働いてみると、仕事はお客さんと話をして商品を売ることです。
人と話すことが好きではない人には接客業は当然向いてないですね。
人見知り
接客業界で意外と多いなと感じたのが、《人見知り》です。
私の周りでも結構いましたね。
仲良くなれば、違和感なく、話せるのですが初対面になると、会話が続かない、何を話したらいいか分からないという人は多いです。

実際、新しく入ってきたアルバイトにお客さんに話しかけてみたらと接客を促すと、「声のかけ方が分かりません」とよく言われました。
初対面なので、会話が全く続かない・・
そんな人が多いです。
気さくに、気兼ねなく話しかけることができる人と比べるとやはり差がつきますよね。
以上が、接客業をしたくなくなる人の特徴です。
では・・
実際に『もう接客業はイヤだ』となってしまった時はどうすべきか・・
下記では、私の経験も踏まえて、対処法を解説していきますね。
接客したくないときの4つの対処法
ストレスが溜まる【接客業】
そんな時はどうすればいいのか。
何もしないままでいればストレスが蓄積され精神的に病んでしまうリスクも考えられます。
そうならないためにもまずは、行動することが大事です。
①接客がない部署に異動する
②仕事と割り切って接客を極める
③ストレス発散方法を見つける
④転職する
この4つの方法でどれが一番あなたにとってベストなのかを考えてみてください。
接客がない部署に異動する
まずは、現状の接客業ではなく、本社勤務やEC部署などに異動願を出してみることです。
もし、本社勤務、EC部署の選択肢がないのであれば、品出し、POP作成、発注担当、在庫管理など少しでも接客する機会を減らしてもらうよう相談してみてはいかがでしょうか?
接客業は人員の入れ替わりが激しい業界です。
店長目線で言えば、辞められてしまうのが一番いやなはずです。
ですので、相談してみる価値はありますよ。
仕事と割り切って接客を極める
逆に、仕事と割り切って接客業を極めるというのもありかと思います。

私も接客業について猛勉強したときもありました。
接客業って奥が深いんですよね・・
ただお客さんに言われたもの出して試着してもらって購入してもらう・・
それだけで終わってしまっていませんか?
色彩を考えた陳列、POPの位置、在庫数によっての陳列替え。
また入店した時からお客さんの動きを観察して、「何を探しているのだろう?」と考えてみたり、着ているもの、身に着けているものから好みを推測してみたり・・
様々な憶測をして、いざ接客に入ったらコレをおすすめしてみよう・・なんて
奥が深くて勉強してみると接客業が楽しくなることもありますよ。

この本は私の愛読書でした。
お客さんの心をつかむ接客トーク、あと一押しの売れるトーク術などめちゃめちゃ参考になりましたよ。
ストレス発散方法を見つける
ストレス発散方法はありますか?
もしないのであればすぐに見つけたほうがいいです。
ストレスをため込んでしまうことで、余計に接客業に対して嫌悪感が出てしまうということもあります。
話すことは嫌いではない、コミュニケーションも得意、でもクレーム対応、嫌いなお客さんがいる・・
そんな人はストレス発散方法さえ見つかれば解決できる可能性があります。

私の場合は《スーパー銭湯》《釣り》《飲み会》《野球観戦》《ドライブ》・・
どうでもいいですね。すみませんっ(笑)
とはいえ、好きなこと、仕事を忘れるほど熱中できることがあるって本当におすすめです。
ぜひない方は探してみてください。
気持ちが前向きになりますよ!
接客がない職へ転職する
最後は、『接客がない仕事に転職する』ことですね。
接客がなければ、ストレスフリーも手に入れられますし、気分が楽になります。
また接客業で働いていると、ぶっちゃけどの職種に転職しても「こんなものかぁ」と感じるはず。

接客業から営業へ転職しましたが、仕事相手が「法人」になるので、理不尽なクレームがなくなるのはもちろん、マナーがある社会人同士の話し合いなので気が楽ですよね。
ですので、思い切って人との関りが少ない、また接客がない仕事に転職してしまうのもありです。
ちなみに転職に関して【54%】という数字、なんの数字かお分かりになりますでしょうか?
答えは、10年以内に転職した人の比率です。
長期勤続者(10年以上)比率
イタリア | 50.2% |
日本 | 45.8% |
フランス | 45.6% |
ドイツ | 40.3% |
イギリス | 31.6% |
カナダ | 29.7% |
アメリカ | 28.8% |
韓国 | 21.5% |
参考書籍:日本の構造
終身雇用大国であった日本でも、今では半数以上の割合で10年以内に職を変えているということが分かります。
もちろん理由は様々ではありますが、1つの会社にとらわれない働き方が主流になってきているということです。
接客がない仕事とは?
では、接客がない仕事とはどんなものあるかご存じでしょうか?
ここでは接客がない仕事を紹介していくので、選択肢に入れる参考にして頂ければと思います。
正社員として働ける仕事
まずは、接客がなく、《正社員》として働くことができる仕事を紹介していきます。
事務職
事務職は接客がない仕事と言えます。
総務、経理、人事など社内の仕事がほとんどなので、接客でのストレスは軽減されます。
《事務職》でも電話対応がある仕事も含まれます。
電話対応がある場合はユーザーからの問い合わせやコールセンター的なクレーム対応の場合もあるので、転職の際は仕事内容の確認が大事です
事務職に転職したのに結局クレーム対応かよってことにならないように注意してくださいね。
また接客ではないですが、社内での人との関りはあります。
一緒にランチに行ったり、休憩時間の会話、仕事終わりの一杯などコミュニケーション力は大事です。
製造業
製造業はほぼ接客はないと言ってもいいでしょう。
工場などで黙々と作業していく仕事なので、人とあまり関りを持ちたくない人にはおすすめの仕事です。
エンジニア
今、注目を集めているのが《エンジニア》ですね。
このご時世、テレワークをしたいという方はほぼ《エンジニア》を視野に入れると言っても過言ではありません。
とはいえ、《エンジニア》は特別なスキルが必要になるので、人材が不足しているということもあります。
ですので、給与も高く、在宅勤務ができ、人との関りも最小限にできるので、おすすめの仕事です。
ドライバー(配送)
ドライバー職も接客業からの転職先として多い仕事のひとつです。
私の周りでは、3人クロネコヤマトに転職しました。
最近では、大型免許を取らずに小型トラックだけでもOKという企業も多いので、転職がしやすい環境になっています。
配送業でも9時~18時に仕事も結構ありますよ。
警備員
私が転職先を探している時に警備員の仕事のスカウトは非常に多かったです。
基本的には人との関りが少ないですが、夜勤などがあるので、避ける方も多い仕事ですね。
ビル管理職
ビルの管理職も警備員同様に夜勤がありますね。
とはいえ、人との関りが少なく、接客のストレスは解消されます。
給与も接客業よりマシ。
農家
最後は《農家》ですね。
最近多くなってきていますよね。脱サラして地方で農家になる。
ちなみに私の将来の夢は、農家(自給自足)です。
地方に引っ越してゆっくり人生を楽しみたいものです。
在宅で働ける仕事
次に、《正社員》ではないが、在宅で働くことができる仕事を紹介しますね。
クラウドワークス や ランサーズ などに登録しておけば、仕事を受託することができますよ。
Webデザイナー・ライター
Webデザインを手掛けることができるプログラマーや、ライターという仕事はフリーランスという形態で行っている方は多いです。
会社に縛られることがなく、好きな時間に好きなだけ働くことができます。
もちろん接客のストレスからは解放される仕事になります。
データ入力
PCスキルがあるのであれば、データ入力作業が合っているかもしれません。
タイピングが早ければ、在宅にてデータ入力をコツコツするのもいいのではないでしょうか。
一切人との関りがないため、一人で黙々と作業をしたい!という方にはおすすめです。
翻訳家
在宅でできる高単価な仕事として《翻訳》の仕事があります。
英語や中国語をはじめ、様々な言語の《翻訳》の需要があるので、報酬は期待できます。
語学に自信があれば、おすすめできる仕事です。
ポイント・アンケートサイト
地道な作業ですが、アンケートに答えてポイントを稼ぐという仕事もあります。
本業というよりは副業としてやっている方は多いですね。
とはいえ、人との関りはなし。ストレスフリーな働き方はできる仕事です。
いかがでしたでしょうか。
接客が苦手、嫌いになったという方は無理に接客業に固執する必要はありません。
接客というストレスから解放されれば、あなたの人生が明るくなります!
接客が苦痛、限界というのであればぜひ行動してみてください。
転職のノウハウはこちらを参考にしてみてください。

接客業から転職してよかったこと

私は、10年間の接客業から『事務兼新規事業開発』の仕事に転職しました。
いまは、ストレスフリーになって仕事に行くのが嫌だという感覚がなくなりました!
『新規事業開発』ということで、人との関りはありますが、接客とは雲泥の差があります。
基本的にはB to Bなので、必ずしも下手に回る必要もありませんし、相手も常識のある方ばかりです。
事務職も兼ねているので、アポイントがない日は一日事務作業をしていて、会話をするのは社内の人ぐらいです(笑)
ただ、接客業から転職してよかったことはこれだけではありません。
① 土日祝日休みになり、家族、友人との時間を持つことができた
② 残業時間が月120時間→20時間
③ 年収が250万円→500万円
④ 19時には帰宅してビールを飲みながら野球観戦ができるようになった
⑤ 毎日、湯船に浸かれるようになった
⑥ 長期休暇を取れるようになり、旅行にいけるようになった
あげればキリがないので、これぐらいにしておきますが、いいことしかありません(笑)
30代で転職をしましたが、今思うと20代のうちに転職していればよかったと本当に後悔しています。
あなたも、仕事のストレスがなくなるとこんなに人生楽しくなるんだ!!と思えるはずです。
接客業からの転職についてはこちらをどうぞ

接客業からの転職は転職エージェント利用が必須
接客業から転職活動をしていくなかで、『転職エージェント』の利用は必須と言えます。
なぜなら接客業はある種、特異な職業でなかなか経験を活かせるスキルがなく、転職しづらいからです。

私も初めての転職は自分一人で行ってしまい痛い目に合っています。
完全に失敗ですよね・・・
転職エージェントのサポートを受けつつ転職活動を進めていけば、接客業から転職というマイナス面を補うことが可能となります。
例えるなら、『転職エージェント』を利用しないということは、“初心者がコーチがいないのにプロ野球選手を目指すようなもの”。
✅ 転職エージェント利用のメリット
・現在の自分自身の状況を把握でき、どこを目指せばいいか指針を示してくれる
・今後のやるべきこと、順序を理解できる
・職務経歴書、履歴書の書き方のレクチャーがある
・面接の対策ができ、本番に安心して臨める
・内定後、給与交渉、退職についてもレクチャーしてもらえる

また私が転職した際にエージェントを利用して一番よかったと感じることは、年収が大きく下がらなかったことです。
転職する場合どうしても、初年度は年収が下がってしまうリスクがあります。
このリスクを軽減することができるのが転職エージェントです。
接客業から離れてみようかなと少しでもお考えであれば、まずは転職エージェントに相談してみてください。
様々な企業、業界、職種の内情も知ることができ勉強にもなりますよ!
転職エージェントについてはこちらで詳しく解説してますので参考にしてみてください。
まとめ:接客がイヤになったら行動を
いかがでしたでしょうか。
今回は、「接客がイヤになった」「接客業から離れたい」と思った時の対処法を紹介してきました。
何も行動せず、ストレスをため続けることがあなたにとって一番のリスクです。
① 接客がない部署に異動する
② 仕事と割り切って接客を極める
③ ストレス発散方法を見つける
④ 転職する
本記事があなたの悩みの解決のきっかけになってくれれば幸いです。
それでは今回はこれで失礼します。